2019年8月25日の土曜日に丸沼高原スキー場のサマーゲレンデで滑ったときのレポートを記載します。
今回は、前回にシンプルに考えて滑ることを書いた記事の内容を、実際に私なりにトライしたことをお伝えしていきます。
細かな内容に感じては、この記事ではまとめておらず、今回は「頭でどのように考えてシンプルに組み立てたのか」、という内容です。
8月25日の丸沼高原スキー場の状況
気温:真夏ほどではないが暑い、日差しが強い
滑走状況:朝は走るが、昼になると滑らなくなる
混雑具合:混んでいる
人口割合:スキー9割、スノーボード1割
駐車場:そこそこの混雑具合
他のレジャー施設の混雑具合:そこそこの混雑
大型連休後ということもあり、他のレジャーはそこまで混雑している印象はありませんでした。
しかし、サマーゲレンデの方が混雑しており、その大半がスキーヤーです。
キャンプを開催しているのだと思われますが、10月14日に開催される「第10回 サマースキー技術選手権」があることも影響しているかもしれません。
滑走状況は、前回に比べてかなり滑走性が良いように感じました。
しかし、やはり晴れであったために、昼頃には少々滑りにくくなった印象を受けます。
夕方15時30分頃からは、日がかげってくる影響か、滑りやすくなるため、この後の時期はこの最後の1時間を狙うのが良いかもしれません。
シンプルに考える前に行ったこと
それでは、本題に入ります。
冒頭でお伝えした通り、今回は「シンプルに動ける」よう意識して滑りました。
こちらが今回試した結果の滑りです。
この滑りをするためにまず行ったことは、「自分がどのように滑りたいのか」の「分析」です。
これを丸沼高原スキー場に到着する前、前日までに考えていきました。
分析の仕方に関しては、以前に書いた記事がありますので、よろしければご覧くださいませ。
そして、実際に滑走する際にはこの分析を元に、最初は「一つ一つの技術をしっかりと意識して滑る」ことを行いました。
私自身まだ「滑りを組み立てている」段階であり、完成系には達していません。
そのため、理想を求めて分析し、それを一つずつしっかりとどのような効果があるのかを体感したというわけです。
体感したことをまとめる
シンプルに3つの運動要素に分ける
実際に分析した結果を一つずつ滑り、休憩を入れたときに、頭で「今は何を意識するべきか」をまとめ、少しシンプルにしました。
今、意識しすぎると上手くできないと考えたものを省いて、その上でまとめました。
そして、まとめる際に使うのが3つの運動要素の「切り替え」「角付け」「荷重」と、その【連動】です。
この連動に関しては、以前に作成した「シンプルに滑る意識」の記事で書いていますので、割愛します。
そして、この連動をする際に私の滑りに置き換えた際に、更に違う考え方をしました。
それは、「荷重」「解放」「角付け」です。
「切り替え」を「解放」とし、順番を変えています。
※「切り替え」を解放にした理由
「クロスオーバー」(切り替えの際に板の上を重心が通過すること)主体ではなく、「板の反発による切り替え」と考えたから
そして、この考えに至ったのは、以前に目にした「スキージャーナル」というスキー雑誌に書いていた内容を参考にしました。
スキージャーナルの参考にした内容
※参考にしたスキージャーナルがいつ発行のもので、誰の発言だったのかまでは、詳細は覚えていません。
ご了承くださいませ。
目にしたスキージャーナルに記載していた内容には、
「解放、角付け、荷重」
「ゼロポジション」
「ねじれを使う、縦に踏む」
のことを詳しく書いていました。
その中で、今回参考にしたのが「解放、角付け、荷重」の考えです。
この「解放、角付け、荷重」の考えを推奨していた理由に関しては、
「角付け、荷重、解放」の順番で考えられがちであり、この考え方だとバランスを崩しやすい
ということからでした。
バランスを崩しやすいとしている理由は、「角付けに意識がいき過ぎてバランスを崩しやすい」とのことです。
たしかにその通りだと私も考えています。
ただ、これは滑り方やターン技術全てに言えることではなく、あくまで今回の私のターンには言える、という解釈です。
そして、私の滑りの場合、更に順番を変えることで思い描くイメージに当てはまると考えました。
それが、「荷重」「解放」「角付け」です。
※「解放」時の「足場を作る動き」に関しては、【加重】を行っています。
また、上記の図では、角付けから始まっていますが、意識は「荷重→解放→角付け」に重点を置いてます。
このように意識して滑ることで、
解放をすることで、自動的に足元の切り替えが起きて、次の角付けが行われる
このような動きが行われる感覚があります。
※実際には、足元の切り替えのみではなく、体全体の切り替えが行われているはずです。
あくまで感覚ですが、足元が引き込まれていく感覚は感じます。
全てを集約したニュートラルポジション
先程お伝えした「荷重」「解放」「角付け」を行う際に注意するべきことが、「ニュートラルポジション」です。
今回、私が取り組んだ滑りをすると、スピードが出ます。
そして、体が遅れる可能性がとても高いです。
それに遅れないためにも、「常に板の進行方向に合わせて、次を予測してポジションを作る」必要があります。
特にプレターン(最初の直滑降からの半ターン)のときの直滑降の姿勢からしっかりと作っておくことが大切です。
イメージとしては、角付けのときに作る荷重のポジションを最初から作っておくというイメージをして取り組みました。
このように動くことで、体が遅れることなく滑ることがしやすくなります。
そして、「ターンに入ったら、荷重と解放の繰り返し」だけのシンプルな滑りができるのです。
このニュートラルポジションこそ重要であり、「目線」「体の向き」「腰の位置」「関節の屈曲量」などを集約することがポイントになります。
このポジションは、自身が滑りたいターンを考えて、どの姿勢なら無駄なくターンをし続けられるか、を考えると良いかと思います。
また、滑り出す前にはしっかりと、
「どのようなポジションが取れているのか」
を画でイメージできると、ターン中はシンプルにすることができるかと思います。
まとめ
今回は、私の滑りを参考にした内容となります。
好みもあるかと思われるため、やり方や動き方を真似するのではなく、この考えだけを取り入れて自身の滑りに応用することをおすすめします。
そして、シンプルにすることのメリットは、「感覚に頼れる」ということです。
感覚に頼ることができるため、「頭で考えるロス」がなくスムーズにターンができるようになってくる感覚があります。
これにより「思考」「始動」「完了」の体の動作のタイミングが早くなったように思います。
なお、今回体の使い方に関しては書いていませんが、意識したことは、
「関節のロックの仕方」
「前足の使い方」
「足場を作る際に効率良く次のターンに切り替えられる動き」
です。
こちらについては、いつか伝えることがあるかもしれませんが、まだ確証を得ていないため、今後の課題とします。
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