いくつかのサマーゲレンデに足を運んだことがありますが、スノーボードをするのであれば、ふじてんが一番滑りやすいかもしれません。
このように思う理由は、「冬と同じ板で滑ることができる」「ブラシが他とはちがう」「整備環境が良い」などにあります。
ふじてんのサマーゲレンデが良いと感じるその理由について迫っていきましょう。
ふじてんのサマーゲレンデの特徴
カービングマットが特徴的
ふじてんのサマーゲレンデの特徴は、「ブラシ」にあります。
カービングマットと呼ばれる、次世代のマットです。
まだカービングマットを採用しているサマーゲレンデは少なく、現在は昨シーズンにオープンした六呂師高原スキー場とふじてんの他にはないと言えるでしょう。
このブラシにより、カービングターンをするときにキレとズレができるということで評判が高いです。
ふじてんのサマーゲレンデなら普通の板で滑られる
ふじてんのサマーゲレンデでは、冬に使っている板を使うことが可能です。
絶対に傷が付かないとは言い切れませんが、基本的には傷が付きにくいです。
このこともあって、冬に近い感覚で滑ることができるのです。
メンテナンスが定期的に行われている
ふじてんのカービングマットは、定期的に張り替えを行っているという情報を耳にします。
ブラシは、紫外線やエッジによる摩耗などで劣化していきます。
劣化するとエッジグリップが弱くなったり、滑走性が落ちます。
しかし、ふじてんでは劣化の具合に合わせてか、カービングマットの張り替えを定期的に行うことで、お客様の満足度を高く保っているように思います。
マットを張り替えることはとても苦労するかと思いますが、企業努力のおかげで高品質のサマーゲレンデを堪能できると言えるでしょう。
コブがある
サマーゲレンデにコブを設置している施設もちらほらと出てきました。
このふじてんもその一つです。
そして、キレとズレができるブラシということもあり、比較的滑りやすいという評判を耳にします。
スノーボードのゲート練習が行われている
「Npo法人山梨県スキー連盟スノーボード部」というグループがあり、フェイスブックにもグループがあります。
このグループがふじてんのサマーゲレンデの一部にマーカーと呼ばれる、目印を設置してタイム計測をしています。
日程などもありますので、気になる方は事前にフェイスブックなどで連絡してみてください。
スノーボードの大会が行われている
サマーゲレンデでは珍しく、スノーボードの大会が開催されます。
それも昨シーズンは、「テクニカル・技術選」の大会が2回、「コブ」の大会が1回、ゲートの大会が1回、合計で4回もの大会が開かれています。
そのなかでも、「テクニカル・技術選」に関しては、「スノーボードのみ」と「スキーとスノーボード合同」の大会が行われ、どちらも熱戦が繰り広げられました。
ふじてんのサマーゲレンデを実際に滑った感想
キレとズレは本当に両立している?
ふじてんのサマーゲレンデを実際に滑った感想は、「滑りやすい」でした。
カービングマットの特徴のとおり、実際にカービングターンをした感覚もキレとズレが両立しているという印象です。
このカービングマットは、他のスノーエースやピスラボと違った感覚があり、どちらの良いとこ取りをしているように思います。
と言いますのも、カービングマットのブラシの「長さ」「硬さ」がスノーエースとピスラボの中間的な位置にあるからです。
また、ピスラボほどブラシの数が多いわけではないため、ズラしがしやすいのではないかと思います。
エッジグリップはピスラボほどではありませんが、スノーエースよりも強い印象です。
カービングマットの特徴は、スノーエースとピスラボの中間的なエッジグリップ、ズレの使いやすさと言えるでしょう。
ただ、これはあくまでカービングターンをしたときの感想です。
ブラシのため、雪よりは転倒しやすく、カービングターンができないと普通にターンをするのも難しいでしょう。
滑走性はいいの?
滑走性は基本的に良い印象です。
リフト降り場付近に、シリコンワックスを染みこませているマットが置かれており、それを付けることで多少滑走性が良くなります。
散水に関しても基本的にしっかりと行われており、滑りやすくなっています。
ただ、ふじてんのサマーゲレンデで滑走性を上げたいのであれば、サマー用のワックスを塗ることをおすすめします。
ワックスがあるのとないのとでは、雲泥の差を感じますよ。
コースが短くて狭い?斜度は?
ふじてんのコースは長いとは言い難いです。
また、横幅は狭すぎず、広すぎずといったところでしょうか。
そのため、滑走したら基本的に止まらずに滑るような感覚です。
また、一人一人順番に滑っていくような感じです。
混雑していると、待ち時間があるという印象もあります。
また、斜度に関しては、リフト降り場からスタート位置までは緩やかですが、スタート位置から少し斜度が出てきて、カービングターンをするにはちょうど良い印象です。
一度、斜度変化がありますが、緩やかな斜度変化のため、滑りづらいというほどではありませんでした。
スノーボードの割合が多いサマーゲレンデ
スノーボード人口よりも、スキー人口の方が多いことから大体のサマーゲレンデでは、スキーヤーの方が多いイメージです。
しかし、このふじてんのサマーゲレンデに関しては、スノーボード人口の方が多い印象を受けました。
大体、スノーボード7割、スキー3割といったところでしょうか。
状況によって異なるかと思いますが、スノーボードの常連の方々が多いため、大体はこの割合程度になってくるかと思います。
そして、カービングターンをする方が集まりますので、上級者の方がとても多いです。
上級者の滑りを見ることで刺激をもらえるので、カービングターンの練習をするには最高の環境と言えるのではないかと思います。
転倒すると痛いのか?
転倒すると痛いです。
これは、サマーゲレンデ全てに共通して言えることかと思います。
痛さの具合としては、ピスラボよりは痛くなく、スノーエースよりは痛いという感覚です。
ここもちょうど中間というところでしょう。
そして、ブラシの長さがスノーエースより短いことから、指をブラシのくぼみに引っかける可能性は少ないかと思います。
しかし、ブラシにはくぼみが大きくあるため、引っかける可能性は十分にあります。
転倒もしやすいので、手を守ることはどこのサマーゲレンデも必要だと感じました。
ふじてんのサマーゲレンデを滑るのであればプロテクターの準備を
どのプロテクターが必要か?
滑った感想でもお伝えしたとおり、「転倒しやすい」というのは、他のサマーゲレンデと同様です。
そのため、痛みを少しでも軽減するためにも、プロテクターはとても大切です。
特にひじとひざは、必ず着用していただきたいプロテクターと言えるでしょう。
スケートボードと同じで、地面が多少硬い状態であり、スピードがより速くなるため、冬よりもしっかりと身を守ることが必要です。
できることなら、手首のプロテクター、ヒップパッド、ヘルメットも装着していただきたいところです。
滑り方によっては、上半身のプロテクターもつけて滑った方が安心と言えます。
また、服装に関しては、「長袖・長ズボン」をおすすめします。
詳しくは下記の記事に書いています。
グローブの重要性
サマーゲレンデでは、手を守ることが重要とお伝えしました。
手を守るために必要なものは、グローブです。
それもミトングローブをおすすめします。
ミトングローブを着用することで、指をブラシのくぼみに引っかけにくくなります。
また、ふじてんには最近ハンドプロテクターを自作している方が多くいます。
形は様々で、「パンチングミットに園芸用の皿を組み合わせたもの」や「スリッパに鉄板を貼り付けたもの」などがあります。
私も自作しており、「スリッパに鉄板を貼り付けたもの」を使っています。
ふじてんのサマーゲレンデは本当に普通の板で滑られるのか?
私は冬と同じ板で滑っています。
念のため、メインのボードは使わないようにしていますが、専用の板でなくとも問題なく滑ることが可能です。
しかし、絶対に傷が付かないのか、ということに関しては絶対と言うのは正直難しいです。
理由は、ワックスを塗っているのか、塗っていないのか、でも損傷する可能性が異なるからです。
また、滑り方によっても板にかかる負担が違いますので、場合によってはソールが削れる可能性もなくはありません。
私の知り合いの中には、ふじてんで板を少しだけソールを削ったという方もいます。
そのときの気温はとても高く、板にワックスを塗っていなかったことから、ソールを削ってしまったのだと思います。
このようなことも稀にあるようですので、ワックスは保護の意味合いでも塗っておくことをおすすめします。
また、冬のメインの板は、極力避けた方が良いと考えております。
ふじてんのサマーゲレンデにおすすめのワックス
ふじてんのサマーゲレンデを滑るのであれば、必ずサマー用のワックスを使うようにしましょう。
ソールの保護の意味だけではなく、滑走性にも大きく影響します。
私は、「ガリウムのsummer block hard」と「マツモトワックスのTHE BRUSH WAX」を使ってみました。
どちらにもメリット、デメリットを感じましたが、簡単にお伝えしますと、【ワックス保護を優先】するのであれば「summer block hard」、【滑走性を優先】するのであれば「THE BRUSH WAX」といったところです。
「summer block hard」の方がソールから剥がれにくいように思われるため、保護性能は高いかと思います。
しかし、「THE BRUSH WAX」の方がストレスなく滑ることができます。
私は、滑走性の良い方が楽しめるため、何度か塗りなおすことを考えても「THE BRUSH WAX」の方を選択しています。
なお、ふじてんには、ワックスを塗るための場所を設けており、アイロンも置いてあります。
そのため、ワックスを持って、サマーゲレンデに行くことをおすすめします。
また、その場所でエッジを研ぐこともできます。
ただ、自身で研磨するための道具を用意する必要があるので、その点はご注意ください。
ふじてんのサマーゲレンデのレッスンでレベルアップ
ふじてんのサマーゲレンデでは、カービングターンを行っている方がとても多くいらっしゃいます。
そして、上級者の割合が多く、その上級者にレッスンを行っている方もいるのです。
冬でも有名な「竹内 水輝」選手や「越 博」選手、「稲川 光伸」選手と「月岡 雛乃」選手など数多くのトップ選手がキャンプ(レッスン)を開催しています。
キャンプは予定が事前に決まっていることが多いので、まずは各個人のフェイスブックページをチェックしてみることをおすすめします。
詳しく知りたい方は、直接ご本人にご確認するのが早いでしょう。
参加するにもレベルの規定もあるかもしれません。
大体は、連続ターンが問題なくできる方以上にはなってくるかと思います。
サマーゲレンデでは、冬とまったく同じではなく独特な感覚になりますので、ポジショントレーニングなど基礎を高めていくことがポイントになってきます。
また、サマーゲレンデでポジションが良くなれば、足場をしっかりと感じることができるため、トレーニングの幅が広がります。
この基礎トレーニングやレベルに合わせた細かなアドバイスなどをしてくれますので、ぜひふじてんで練習する際にはキャンプに入ることをおすすめします。
ふじてんのお得情報!無料になる日にちがある?
ふじてんでは、「特定条件の無料リフト券・レンタル貸し出し」が行われています。
内容は、
※2019年のサマーシーズンの情報
というものです。
サマーゲレンデを試したことのない方は、ぜひ活用してみてみることをおすすめします。
この情報は、主に公式ページにて紹介され、情報公開のタイミングはその時々で異なるかと思いますが、2019年シーズンは数日前に公開されました。
ちょっとタイミングが遅かったので、「今年はやらないのかな」とも思いましたが、2019年も企画を開催することが決まりました。
この企画は2018年から行われたものであり、必ず行う企画とは限りません。
しかし、とてもお得な情報であることは間違いありませんので、毎年チェックしておくことをおすすめします。
まとめ
ふじてんのサマーゲレンデは近場であれば、一度は足を運んでみることをおすすめします。
他のサマーゲレンデよりも比較的滑りやすいというのが特徴的です。
冬ほど簡単にはターンができませんが、ふじてんで滑られるようになれば、冬はもっと簡単ということです。
カービングターンの練習にも最適と考えていますので、ぜひふじてんのサマーゲレンデに足を運んでみてください。
ただ、服装やプロテクターの準備はしっかりとしておきましょう。
また、着替えやタオル、飲み物の用意も忘れないようにしして楽しんでくださいね。
なお、このサイトでは、怪我やボードの破損に関しては、一切責任が持てないことご理解をお願いいたします。
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