BATALEONのThunderを試乗!オールラウンドに楽しめて春雪に最高のフィーリング

BATALEONのThunderを試乗!オールラウンドに楽しめて春雪に最高のフィーリング 道具・セッティング

BATALEON(バタレオン)ってメーカーを知っていますか?

筆者も詳しくは知らないのですが、詳しい方に少しお話を聞きました。

このBATALEONは、海外のスノーボードブランドで、数年前よりNIDECKER(ナイデッカー)というメーカーの傘下に入り、今はドバイの工場で製造しているそうです。

特殊な形状をしている板が特徴的なメーカーですね。

ヨーロッパのほうでは、操作性が良いと評判で人気があるんだとか。

そんなバタレオンの板を今回は縁があり、半日ほどガッツリと試乗させてもらうことができました。

使用した板は、Thunder(サンダー)という板で、長さは158cmです。

使用したのが5月で春雪という状態でしたが、めっちゃ楽しめた板です。

トップシーズンのパウダーや地形などもっと色んな雪で滑りたいと思わせてくれる板でしたね。

ということで、このサンダーの使用した感想をもっと詳しく書いていきます。

最後には投稿時点ですが、安く買える方法もお伝えします。

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BATALEONのThunderはどんな板?

まずは、BATALEONのThunderという板について特徴を説明していきます。

メーカースペック

BATALEON Thunder メーカースペック
画像引用:BATALEONメーカーカタログ

■メーカースペック
●サイズ 152・156・156W・158・159W・161・162W
●レベル 初中級〜上級者向け
●硬さ SOFT  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  HARD
●カテゴリ ・パーク…★★☆☆☆
・フリースタイル…★★★★☆
・フリーライド…★★★★★
・パウダー…★★★★★
●形状 ・ディレクショナルツイン
・キャンバー
●3BT+SIDEKICK ・ノーズ…ハイアップリフト3Dシェイプ
・テール…ミディアムアップリフト3Dシェイプ
●テクノロジー ・3方向織ファイバーグラス
・スイス桐50%:ポプラ木材50%の軽量化と力強さのバランスの良いウッドコア
・デュアルカーボンチューブをウッドコアに内蔵
・カーボンファイバー配置
・シンタードソール

3BT

まずBATALEONと言えば、3BTという3D形状のソールですね。

3BTとは、トリプルベーステクノロジーの略で、ソールの面を3分割して立体的にしたテクノロジーです。

BATALEONの3BTの説明
画像引用:JOINTHOUSE online store

簡単に言いますと、極度なコンベックス(船底)ソールですね。

3BTの画像
画像引用:JOINTHOUSE online store

そして、面白いのが上記の画像の緑の枠で囲われているところ(ノーズとテールの横側)が3Dソールとなっており、緑枠で囲われてないところの足元のソールはフラット(平ら)にできています。

この形状により、操作性と安定性を両立した板となっています。

パウダーでは、この3Dのところが良い具合に雪をかき分けてくれるのでスプレーの上がり方も良いと言う話もお聞きしました。

フレックスとトーション

フレックスは、BATALEONのカタログ表記で10段階中6の硬さとなっています。

実際乗った感じも張りがありつつも、ある程度はしなやかにしなる感覚はあります。

国産のグラトリ板のミドルフレックスと比べると少し硬めな印象ですね。

カービング系のミドルフレックスの板に近い硬さです。

でも、パキパキではなく全体的に適度にしなやかにたわむ感じではあります。

BATALEON Thunderのフレックスチェック
※BATALEON ThunderのフレックスチェックのGIF

技術に関しては、すみません…。

この技術でも乗り込めばたわみますね。

ノーズよりもテールのほうがちょっと硬い印象はありました。

ちなみにトーションは程良い硬さで、足元で捻る動作をすると適度に動きが出る程度の硬さです。

BATALEON Thunderのトーションチェック
※BATALEON ThunderのトーションチェックのGIF

GIFではちょっとわかりにくいですが、捻れてますね。

デッキ面の3D

このBATALEONのThunderは、デッキ側にも細工がされています

先程、3Dソールだと伝えましたね。

実は、デッキ面にも3D加工が施されています

BATALEON Thunderのデッキ

コレによって、足元感のエッジグリップを強くできると考えての設計のようです。

この形状の効果かはわかりませんが、確かにカービング時の足元の安定感はありました。

内部のカーボン

板の内部にはカーボン素材が入っています

ノーズ側には、足元から大きく開く「ハ」の字のように。

テール側には、足元からキックの先端辺りまで長く「ハ」の字に設置しています。

BATALEON Thunder内部のカーボンの配置

コレにより、ノーズよりテールのほうが硬く、程よい張りと反発の良さを出しているようです。

重さ

これは私の主観ですが、国産の軽めの板と比べてしまうと少し重いように感じます。

と言いますか、国産の板がかなり軽いと言えますね。

それでもトリックはできるほどの重さですし、反発を上手く使えれば高さも十分に出せます。

この重さがあるからオールマウンテン向きのオールラウンドとして楽しめるのかもしれません。

ただ、トリック主体と言えるほど柔らかさがあるわけでもなく、軽くもないので内力での板の動かし方はやりにくいですね。

滑走時の力を利用したトリックなら楽しめます。

ディレクショナルツイン形状

BATALEONのThunderは、ディレクショナルツイン形状です。

ディレクショナルツインとは、ツイン形状とディレクショナル形状の良いとこ取りした形状です。

ノーズ(前)とテール(後ろ)の形や幅は同じで、バインディングの取り付け位置をテール寄りにすることでスイッチのやりやすさも考えられつつ、滑走性を良くした形状でのことですね。

Thunderの場合は、ノーズとテールで内部のカーボンの配置が異なるうえに、ノーズよりもテールの方が3Dソールが低くなっています

そのため、ツインよりもディレクショナル寄りのシェイプなので滑りに特化しています。

BATALEONのThunderは何ジャンルに向いてる?

BATALEONのThunderがどんなジャンルに向いているのかと言うと、フリーライドです。

3D形状のソールなだけあって操作性がバツグンに良くて、スピードを維持したまま好きなところを好きなように滑りやすいです。

ですので、地形やパウダーを気持ち良く攻められるかと思います。

筆者が使用したのが5月ということもあって、パウダーも地形もほとんどありませんでしたが、春雪のボコボコさえも利用しつつ遊びながら滑れる感覚はありました。

何より逆エッジのリスクが少ないので、シャバ雪でもトリックにチャレンジしやすいですし、エッジが変に引っかかってターンで叩かれるようなバタつきも少ないように思いましたね。

なお、自分の得意分野のカービングに関しては、ターン始めのノーズエッジの噛み始め、いわゆる捉えという部分は多少ルーズさがありました

それでも、板を立てる技術のある方に関しては、そこはカバーできる程度の範疇かと思います。

立ててしまえば、しっかりとグリップもしてくれるので、ハイスピードランもしつつ遊びもできるオールラウンドの板です。

BATALEONのThunderの試乗レポート

BATALEONのThunderの試乗レビューと、それぞれの分野のちょっとした試乗時の動画を載せます。

技術的にはまだまだ足りない部分は多いですが、トリックやコブにもチャレンジしています。

このサンダーを分野別に感じたことを書いていきましょう。

トリック

まずはトリックです。

この形状ということもあって、色んなトリックを試してみました。

と言っても、筆者自身できるトリックはそんなにありませんが…。

■180

まず、180(半回転)

飛んだり、スライドさせて半回転するトリックですが、問題なくできます。

ソールのノーズとテールの部分が3Dでも足元はフラットなので、ターンからのきっかけ作りも問題ありませんでした。

■360以上

次に360以上のスピン(1回転以上)

ノーリースピンに関しては、やり方によってはちょいとやり難いかもしれません。

ノーズの先端をエッジで引っ掛けて飛ぶには多少ルーズさを感じるかも。

面気味で弾くパターンは問題なくできますね。

■ドライブやスライド系

他にも、ドライブ系やスライド系もやっています。

形状からして、無駄なエッジの引っ掛かりが少ないので、スライド系はかなりやりやすいです。

足元のコントロールさえできれば、スピードに乗りながらもやりやすいと思います。

また、弾き系は板の内部にカーボンが入っているからか、弾けたときの反発は感じます

ただ、国産の軽さのある跳ね感と比べると、さすがに劣りますね。

また、芯材の厚さがあるのと、重量も軽いとは言い難いので内力主体でのトリックはちょっとやりにくいように感じました。

カービングターン

カービングターンは、思いの外やりやすかったです。

ウエストが254cmあったので太めで板に頼れる強さがあり、ブーツが雪に引っ掛かることも少なかったです。

特にシャバ雪のときには、3Dソールの恩恵で無駄なエッジの引っ掛かりがなく、スピードに乗っていきながらターンできるのは気持ち良さを感じました。

確かにノーズのエッジの噛み始めがルーズな感じはあり、ハンマーヘッドとかと比べてターン前半からカチッとハマる感じは弱いです。

それでも足元からしっかりと板を立ててターンを始めれば、ターン前半も気持ち良くターンを始められます。

ターン後半に関しては、テールの3Dソールのおかげで抜け感が良いですね。

早めにターンを仕上げる感じで滑れば、落下スピードを出しながら滑ることができます。

コブ

コブに関しては、ただのキャンバーボードと比べると段違いで操作性が良いです。

ノーズとテールが3Dソールなので無駄なエッジの引っ掛かりがなく、重心を前に落とせない人でもテールエッジが変に引っ掛かることがかなり少ないです。

その上で、足元のエッジでコブ裏を削ることもできますので、スピードコントロールも問題なくできます。

内側のラインでスピードに乗せるのも、外のラインでサーフライドのように楽しむのもかなりやりやすい板です。

板の長さは158cmでしたが、154cmの板に乗っているような操作性でストレスフリーでした。

コブでこんなに楽しめるので、地形の壁などを使って楽しむのには最適だと思います。

BATALEONのThunderを安く購入する方法

BATALEONのThunderを安く購入する方法をお伝えします。

当然ですが、型落ち品(年式の古いモデル)を探すことです。

ただ、BATALEON自体を取り扱ってるお店の数も少ないので型落ち品の実物を見つけることは難しいです。

ということで、ネットで探すのも一つの方法でしょう。

そして、この記事の投稿する今現在に限り、お得な製品があります。

こちらは、JOINTHOUSEという群馬県にある国産のカービング系のスノーボードやアイテムを中心に扱いのある有名なプロショップのオンラインストアです。

こちらの店長のWAKAさんがBATALEONを使用していて、店舗でも取り扱っています。

極たまに型落ち品があり、今現在はこのBATALEONのThunderの型落ち品も残っています。

そして、値段も格安で販売されているので、今がチャンスで早い者勝ちです。

ぜひこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。

最後に

今回のBATALEONのThunder 158cmは、滑り系に関してはオールラウンドに何でもこなしてくれる最高に楽しい板でした。

パークとかをメインにする場合は、もう少しサイズを落としたり、ツインの板をチョイスした方がもっと楽しめるかもしれないですね。

ライディングをメインにスピードに乗せたトリックもやりたいということなら、このThunderは楽しめる一本だと思います。

この特殊な形状のためノーマルの板とは一味違う感じもありますが、一度は乗ってみることをおすすめします。

この違う感覚を味わうと、今後のスノーボードの価値観が変わるかも。

試乗会で見かけたら、ぜひ一度お試しに乗ってみてください。

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