遂にいくつかのスキー場がオープンし、冬シーズンがやってきましたね!
一年前に作った記事ですが、オープン間近のスキー場で気をつけたほうがいいことを下記の記事では紹介してます。
よろしければ、おさらいの意味も込めて読んでみてください。
また、オープン間近は体がまだ滑ることに慣れていなかったり、混雑するため怪我をしやすいので気をつけて楽しみましょう。
今回は、筆者自身の肩の怪我について書いていきます。
筆者は、スノーボードで右肩の脱臼をしたことがあります。
肩の脱臼とは、肩の関節の骨が外れることです。
そして、一度脱臼すると外れやすい状態になってしまい、再度脱臼する可能性があります。
再度脱臼してしまうと癖がついて、最悪の場合、ちょっとした衝撃で外れてしまいます。
このような脱臼癖があるからと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
筆者も肩の脱臼癖があり、悩んだこともある一人でした。
しかし、今では脱臼の回数が激減し、昔ほど悩まなくなりました。
その肩の脱臼癖のある筆者が良くなったのは、「肩甲骨のストレッチ」を取り入れてからです。
また、肩甲骨のストレッチをすることで、肩凝り解消や肩甲骨を意図的に動かす感覚がわかるようになるなど、良い効果を体感しています。
ということで、どのようなストレッチを行なったのか、参考にしたYouTube動画も紹介していきますね。
※あくまで筆者の体験に基づいた内容です。
肩の脱臼をしたのはカービングをしていたとき
まず、筆者が何をして右肩の脱臼をして、脱臼癖がついたのかを書かせていただきます。
肩の脱臼をしたのは、カービングを練習しているときです。
レベルとしては、まだカービングをやり始めた年のことでした。
当時は特に雪面に近くなることがカッコイイと思っており、トゥサイドで雪面に右手(後ろ手)を着けられているという感覚に浸っていたときのことです。
しかし、実際には無理矢理雪面に手を着けにいっていたため、トゥサイドで過度な内倒をしていました。
この影響で、バランスを崩して転倒。
肩が外れたことは、肩の付け根の骨の感覚がなかったため、触った感覚でわかりました。
このときは、アドレナリンがドバドバ出ていたのか痛みが少なかったため、肩が大きく動かせないものの何とかセンターハウスに滑り降りることができました。
その後、一度救護室に行って見てもらい、脱臼している可能性があると判断。
そのため、車で山を降りて近くの整骨院に向かいました。
整骨院に向かっている最中に時間が経過したことでアドレナリンが切れたのか、鈍痛が強くなり、中々しんどい時間を過ごしたのを今でも忘れられません。
整骨院にて到着し、診察してもらったところ、「完全脱臼している」とのこと。
そして、処置をして肩を入れる瞬間に「パキッ」と、とても大きな音が院内に響き渡りながらも肩の骨が正常の位置に入りました。
そして、治療をしたあとは肩を固定して数週間は滑るのを我慢。
その後、まだ完治していなかったものの我慢できずに肩を固定したまま滑るなどしました。
※皆さんは完治してから滑ってください。
ただ、そのシーズンは脱臼することはなく過ごすことができました。
※筆者は脱臼したとき奇跡的に普通に滑れてましたが、通常だと滑ることすらできないと思います。
もし、怪我人を見つけたときは、知らんプリせずに助けてあげてください。
下記の記事に怪我人を見つけたときの対応を書いていますので、事前に把握しておくことをおすすめします。
1年後の2回目の脱臼で脱臼癖になってしまった
脱臼したその年のシーズンでは、無事に脱臼することなく過ごすことができました。
しかし、脱臼した翌シーズンにスノーボードのカービング中に転倒し、再度脱臼します。
ただ、幸か不幸か、事故という名の奇跡が起きました。
どんな奇跡かと言いますと、このとき一緒に滑ってた人がいたのですが、脱臼したということを伝えると滑って近くに駆けつけてくれたのです。
しかし、なんと!
目の前で転倒して、筆者に激突。
その際に肩が入るという現象が起きたのです。
イメージとしては、下記のような感じですね。
衝突の怪我はなく、結果的に肩が入ったので結果オーライと考えましたが、普通に考えたら事故ですね。
その後は念のため整骨院に看てもらい、何度か通いました。
しかし、その後スノーボードをしていると、大きく肩を動かしたり、インディをしたり、リバースターンをしたりするだけで肩が亜脱臼(軽度の脱臼)するなど、脱臼癖がついてしまったのです。
こうして、そのシーズン以降、毎シーズンスノーボードで脱臼を起こすことが1シーズンに5〜6回ほどあり、肩が外れては自分自身で入れて治すという状態になりました。
日常生活に関しては、
寝ているときに肩を上げて脱臼してしまったり、
くしゃみの反動で脱臼したり、
ボールを強く投げると脱臼してしまう
ことがありました。
このように脱臼をしてしまうと、
痛みに耐えなければいけなかったり、
筋が硬くなって肩の動きに制限が起きたり、
体のバランスが悪くなる
などの症状が出て滑りの感覚が悪くなります。
そのため、トゥサイドターンが怖くなり、恐怖を感じることも多くあったのです。
このようなことから、当時は今後どうなるのか、かなり心配になりましたね。
しかし、現在は肩を脱臼することが少なくなくなり、昨シーズンに至っては一度も脱臼することはありませんでした。
このように脱臼の回数が減ったタイミングが、肩甲骨のストレッチを取り入れたときのことだったのです。
参考にした肩甲骨のストレッチのYouTube動画
肩甲骨の場所をご存知ですか?
背中側の肩の下辺りにある骨のことです。
この周辺の筋肉をほぐすことで、肩甲骨が動きやすくなります。
ストレッチは、動かしている場所や伸びている場所など、効いている場所を意識することがポイントになりますよ。
それでは、早速筆者が参考にした肩甲骨のストレッチのYouTube動画を紹介します。
※脱臼したことのある方は、無理のない程度にストレッチしてください。
また、脱臼後すぐには行わず、固定期間を経て、医師の判断のもと行えるようになってから行うようお願いいたします。
筆者は、脱臼するしない以前に肩甲骨が動く感覚がほとんどありませんでした。
上記のストレッチを二週間行なった辺りで、今までに感じたことのない肩甲骨が動く感覚を感じ始めます。
その後一ヶ月した辺りで、動く量が大きくなってきて肩こりが減ってきたことを実感しました。
実は、これら肩甲骨のストレッチを取り入れたきっかけは、肩の脱臼の改善ではありません。
「肩甲骨の柔軟性が様々なスポーツに役に立つ」ということで始めました。
このストレッチを取り入れることで、重心位置が良くなったようにも思います。
それ以上に自身の脱臼癖の頻度が軽減したことが一番の効果です。
※あくまで筆者が体感した経験談です。
肩甲骨ストレッチで肩の脱臼癖が改善された理由を考察
最後に紹介したストレッチによって脱臼癖の頻度が軽減した理由を考察します。
まず、筆者自身が肩を脱臼した理由は、肩甲骨(の周辺の筋肉)が硬かったことにあると考えています。
肩甲骨は肩と密接に関係してくる場所であり、肩甲骨が硬くなると肩の可動域を狭めることになります。
このように肩甲骨が硬かったことで、肩の可動域の限界が狭くなり、ちょっとした転倒で肩を脱臼してしまったのではないかと考えています。
そして、現在は肩甲骨のストレッチによって肩の可動域が広くなり、脱臼箇所への負担が集中することなく分散されやすくなり、脱臼癖の頻度が軽減したのではないでしょうか。
脱臼にも方向による種類や、骨折を伴ったものなど様々ありますので、全ての症例に当てはまることではないかと思います。
しかし、筆者の経験上では肩甲骨のストレッチを取り入れて柔軟にすることによって脱臼の回数は減ったのです。
ストレッチの効果の他に、インナーマッスルも鍛えられたことが頻度を減らしたことに繋がったという可能性も考えられますが…。
また、脱臼する前でも事前に肩甲骨を柔らかくしておけば、脱臼する可能性を減らせる可能性があると考えています。
理由は、肩の可動域が広がるからです。
肩甲骨のストレッチは、肩凝り解消にもなり、空き時間にできることですので、ぜひ取り入れることをおすすめします。
まとめ
肩の脱臼は、ジャンプなど過激なことをせずとも起こり得る怪我です。
そもそも滑り方の問題もあったと思いますが、今となっては肩甲骨を柔らかくしておけば怪我に至らなかったかもしれないと後悔もあります。
まだ怪我をしていない方も他人事ではなくなるかもしれませんので、事前にストレッチしておくことをおすすめします。
また、肩凝り解消にもなるので、普段から肩凝りを感じる方は是非試してみてください。
さらに肩甲骨を動かせるようになることで、姿勢の作り方も変わるかもしれませんよ。
なお、今回の内容はあくまで筆者の体験談ですので、全員に同じ効果があるとは言い切れないことご了承ください。
また、今では手術の種類によっては大きな傷を作ることなく治療できるようですので、脱臼癖で悩んでいる方は検討してみるのも良いかもしれませんよ。
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