皆さんは、ワークマンの「イナレム」ってご存知ですか?
イナレム(INAREM)とは、高機能透湿防水素材と呼ばれる「ムレナイ」を目的にワークマン独自の開発をした素材のことのようです。
ムレナイ⇆イナレムというわけですね!
主にレインウェアに使われることのある素材の商品です。
そして、ワークマンのレインウェアラインナップの中でもイナレムはかなりの高性能ということで巷で有名なんですよ!
このイナレムの商品からスノージャケットが出ました。
それもプレミアム商品として!
価格もそれなりにしますが、期待値の高いウェアの出来上がりです。
今回は、このイナレムプレミアム防水防寒コートの性能を紹介していきます。
ワークマンのイナレムプレミアム防水防寒コートの入荷状況
まずはイナレム防水防寒コートの入荷状況からです。
ワークマンの店舗で10月半ば頃に一時的に入荷されたことがあったようです。
このときは在庫が無くなるほど売れ、転売までされる始末。
しかし、11月23日からのセールに合わせて商品の再入荷がされ始めました。
更に初期販売では色がブラックとリバーグリーンの二色でしたが、再販売時にはレッドが追加される模様です。
※レッドのみLサイズとLLサイズのみの展開
なお、店頭にお問い合わせする際は、管理番号の【68533】をお伝えしますとスムーズに在庫を確認してくれます。
ワークマンのイナレムプレミアム防水防寒コートの価格
イナレムプレミアム商品はかなりの高性能ということもあり、値段もそれなりにします。
その価格は…
税込で、7,900円
です。
これからその高性能さを書きますが、この価格でも普通に気になる商品です。
そもそもスノーウェアのジャケットを買うとするなら普通に4万円以上はします。
更に高性能品を買おうとするなら、7万円とかもザラです。
それに比べたら、ワークマンが高性能を謳うほどのジャケットでこの値段ならかなりお安いとも言えます。
なお、イナレムプレミアムラインは、ワークマンがかなりのこだわりで持てる技術を注ぎ込んで作っているので、他とは違うワンランク上の製品となっています。
その性能をこれから説明していきます。
ワークマンのイナレムプレミアム防水防寒コートを試着
身長・・・178cm
体重・・・71kg
ウェア内の服装(上)・・・ビックサイズパーカー
リバーグリーン・・・3Lサイズ
下は、ワークマンのイージス防水防寒スーツのパンツに合わせました。
試着した感想としては、少し中ワタの影響でモコっとしたような感じになります。
そして、178cmの身長だと少し丈が短めで、中に衣服を着ると太く見えてしまいます。
筆者がウェアとして使うにはもう少しサイズ感を大きくしたい印象ですね。
ただ、着方を変えて、ビックサイズパーカーを外に出しつつダブルジッパーで調整すると少し見た目が変わりました。
丈の短さを利用してレイヤードスタイルにするのも良いかもしれませんね。
ここまで筆者がウェアを着ていますが、実は妻が着るのに良いかなということで購入したんです。
身長・・・153cm
体重・・・標準
ウェア内の服装(上)・・・トレーナー
着丈が適度に長めのものが好みということもあり、かなり大きめのサイズをチョイス。
この身長で3Lを着ていますが、良い感じです。
妻はスノーボードをしないですが、一緒に雪山に来てくれるので暖かいものが良いと考えての選択になりました。
実際に中ワタのおかげでだいぶ暖かいです。
ワークマンのイナレムプレミアム防水防寒コートの性能
それではワークマンのイナレムプレミアム防水防寒コートの性能を紹介していきます。
商品タグ・洗濯表示タグ
※3Lサイズの商品タグ
手洗いマーク(40℃の水を限度に手洗いができる表示)と、自然乾燥マーク(日陰に濡れたまま吊り干すのが良い)が書いてますね。
サイズ
Mサイズから3Lまでのサイズ展開です。
数値で見るとコートと謳うわりには着丈が短いですね。
実際の試着画像でも短めなのがわかるかと思います。
普段着として使うジャケットなら良いサイズ感かもしれませんね。
耐水圧・浸透度
・浸透度(表地)40,000g/㎡/24h
耐水圧とは
JISが定めた測定方法によって、生地表面がどのくらいの水圧まで耐えられるかを表した数値です。
数値が高いほど防水性に優れています。耐水圧10,000mmとは、素材に10mm四方×高さ10mの水柱を立てても水が染み出さないことを表しています。
※繰り返しの洗濯や使用時の摩擦によって機能は少しずつ低下します。
浸透度とは
レインウェアの蒸れにくさの基準です。
生地の素材1㎡あたりに24時間で何gの水分が透過したかを表す数値で、数値が高いほど蒸れにくくなります。※透湿は蒸れを軽減する機能であり、完全に蒸れないということではありません。快適な環境で作業する為の補助的な機能です。
イナレムプレミアム防水防寒コートの凄いところがこの耐水圧と浸透度!
耐水圧と浸透度の数値は、生地の質にも関わるのでスノーウェアの値段にも影響します。
一般的には、耐水圧10,000mmと浸透度5,000g/㎡/24h程度あれば良いとも言われています。
そして、この耐水圧と浸透度の両方の数値を高めるのは一般的には難しいとされています。
しかし、今ではゴアテックスという素材が出回るようになり、耐水圧と浸透度を高い水準で両立したものが身近にもなってきました。
ゴアテックスの場合は、耐水圧は45,000mm以上で浸透度が13,500/㎡/24h以上なんだとか。
数値以上に性能が良いとされることが多いですが、高価な素材なので値段が高くなります。
そこをワークマンの中では高価な部類ですが、ゴアテックスに比べたらか・な・りお安い!!です。
耐水圧は劣りますが、浸透度に関しては常軌を逸していますしね。
この高性能をまだ雪山で試していませんが、期待してしまいます。
フュージョンダウン入りで暖かい
今までのイナレムは、レインウェアとして薄い製品が多かったです。
そこを今回は、スノーウェアとしてフュージョンダウンという合成ダウンを内部に入れ込みました。
そのおかげで暖かいです。
内部の縫合も綺麗にされており、着心地も良いですね。
ただ、フュージョンダウンの影響でモコ感が出てしまいます。
それでも全然許容範囲と考えてます。
また、内部の中ワタ(クラファン中ワタ)の嬉しい効果として高い保温性のほか、抗菌・静電防止・消臭機能が向上が見込まれるようです。
ダブルジッパー
イナレムプレミアム防水防寒コートは、ダブルジッパーです。
そのため、生地がゴワツキにくく、適度にスマートに着れます。
やはりダブルジッパーは欲しい機能ですね。
ウエストパウダーガード・ハンドゲーター
雪の侵入を防ぐのに役立つ機能のウエストパウダーガードとハンドゲーター。
ハンドゲーターに関しては生地の二重構造により、しっかりと暖かく出来ています。
もはや普通のスノーウェアですね!
止水ファスナーポケット
ファスナーの縫い目をコーティングすることで防水仕様にしたのが、止水ファスナー。
この止水ファスナー仕様のポケットになっています。
ここまで気を配ってるところに本気度が伺えますね。
ポケットは胸ポケットが2箇所、両サイドにポケットがあって合計で4箇所。
ファスナー付きなので安心して物を入れられますね。
ポケット内部も広いのでたくさんものを入れることができます。
内ポケットの充実
内ポケットが充実してるのもありがたいポイント。
内側の両サイドにはボタンで止めることのできる深めなポケットが内蔵されています。
内側の深めなポケットなので携帯を入れておいても大事そうですね。
また、内側の左下には、メッシュの大きめな内ポケットが付いています。
メッシュポケットに関してはホッカイロやポケットティッシュなどを入れておくのに良いかもしれませんね。
裾アジャスター
パウダー滑走時に雪の侵入を防ぐのに活躍する裾アジャスターです。
耐水圧と浸透度の高さもあいまって、吹雪のときや極寒のときにもアジャスターを絞れば暖かく保てるかもしれませんね。
袖口ベルクロ
妻の場合は、サイズ感を考慮して3Lにしたので袖口ベルクロで調整できるのはありがたいですね。
ベルクロで調整しないと、腕が長くなってしまうので…。
これで大きめのサイズが着ることができます。
フードダイヤルフィットシステム
イナレムプレミアム防水防寒コートには、BOA(ダイヤルで紐を絞める)システムのようなダイヤルフィットシステムが付いています。
ダイヤルを回すだけなので、簡単かつしっかりと固定されるので微調整がしやすいです。
緩めるときは、ダイヤルを引っ張ってから生地を伸ばせば戻すことができます。
この機能を使えば、吹雪の日にも頭に雪が付くのを防げるので冷え対策ができますね。
ベンチレーション
しっかりとしたベンチレーション機能(換気システム)が搭載されています。
ファスナーの上げ下げで簡単に開閉ができ、内部のメッシュ生地が見えるようになります。
滑って暖まった内部の熱を外へ逃すことで快適に過ごすことができます。
デザイン面や機能面で惜しいと感じるポイント
サイズ感
サイズ感が小さいと思います。
コートと言う割には丈が短く、中ワタの影響で横への厚みが出てしまうので全体のバランスを取ることを考えて着丈をもう少し長くして欲しいですね。
また、サイズ感で言えば2サイズ分小さいと感じます。
イナレムプレミアム防水防寒コートの3Lサイズが一般の服のLサイズぐらいという印象ですね。
サイズが小さいと、雪の侵入を防ぐためにパンツをハイウエストにしなければいけないなど、着こなしに影響が出てしまいます。
ウィンター製品は中に衣服を着ることを考慮して考えていただけると、もっと多くのニーズを獲得できると思います。
ダブルジッパーの閉めにくさ
ジッパーが少し閉めにくいです。
ジッパーはYKK製ということで、モノは間違いなく良いものなのです。
しかし、閉め始めにクセがあるので少し慣れが必要になりますね。
使っていけば閉めやすくなるのか、使っていかないとわからないところではあります。
まとめ
数値の高く両立している防水性と浸透度に加え、止水ファスナーやベンチレーションなどかなりの高性能に出来上がっています。
今シーズンに妻に使ってもらい、感想を聞いてみようと思います。
商品の再入荷は始まると思いますので是非この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?
こういった高性能ラインナップも手に取りやすい価格で販売してもらえると嬉しいですね。
今後も楽しみです!
なお、安い価格帯で出ているスノーウェアのイージス防水防寒スーツについても記事を書いていますので、こちらも見てみてください!
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