今期、スノーボードブーツを新調した方も少なくないでしょう。
中には、もうシーズンインして使っている方もいるかもしれませんね。
今まで、新しいブーツを使って「硬いなぁー」って思ったことはないですか?
何度か使っていくうちに、ようやく馴染んできた、と感じる方も多いかと思います。
早めに新品のブーツを馴染ませることができれば、滑る感覚を戻しやすくなることでしょう。
ぜひ、新品のブーツをまだ使っていない方や使っても硬いと感じている方は、馴染ませてみてください。
新品のスノーボードブーツは硬い
新品のブーツは、アウター(外側のブーツ)がまだ硬い状態になっています。
試着したときにブーツが硬いと感じることはないですか?
地面の上で硬いと感じる場合、雪上で滑る場合に必ずと言って良いほど硬く感じます。
その理由は、冷えた環境では生地が硬くなりやすく、体も冷えているため力を伝えづらいことが一つ。
他には、地面では足場が安定するのでブーツの足首を曲げやすいですが、雪上では板が動いてしまうので足場が安定せずに力を伝えづらいことにあります。
そのため、いざ新品のブーツを本番(雪上滑走)で使おうとすると、硬く感じ過ぎて思うように滑れないことがあるのです。
スノーボードは短いシーズンでしかできないスポーツですから、早めに馴染ませたいところでしょう。
ワンシーズンに滑れる回数が少ない方は、特に事前に馴染ませておくことをおすすめします。
大事な一日をブーツを慣らすだけに使うのはもったいないですからね。
また、アウターが硬いがために足が痛くなることもあります。
足が痛くなると楽しさが半減してしまいますよね。
アウターが少しでも足形に馴染むようであれば痛くもなりにくいかもしれません。
※痛くなる理由は様々のため、ブーツを馴染ませても痛いことはあります。
それでは、馴染ませる工程をお伝えします。
スノーボードブーツを馴染ませる工程
1.ブーツの足首部を曲げるように馴染ませる
2.つま先から甲部を体重をかけて押して馴染ませる
3.側部を体重をかけて押して馴染ませる
※反対側も行う
4.ブーツを履いて、体重をかけて足首を曲げる
※変な折り目がつかない程度に適度に行ってください。
新品のブーツをここまでやるのは気が引けるかと思いますが、飾るための道具ではないですよね。
多少は汚れること前提の道具と言えます。
滑り始めるときから、ある程度馴染んでいたほうが快適に楽しむことができるので、予め馴染ませておくことをおすすめします。
新品のスノーボードブーツを馴染ませたほうが良い理由
なぜ、筆者がスノーボードブーツを事前に馴染ませたほうが良いと考えているのかをお伝えします。
早く馴染む
事前に馴染ませるようにすることで、滑り出しから馴染むと言うと大袈裟な表現かもしれません。
しかし、早いタイミングで馴染んでくることは十分に想像できます。
何度も言うようですが、スノーボードは短いシーズンで且つ滑れる回数にも限りがあるスポーツです。
ブーツは早く馴染ませることに越したことはないと言えるでしょう。
痛みが出づらい
アウターブーツを馴染ませておくことで痛くなりづらい理由は、紐を締めたときにアウターが足に合うように形が変形するからです。
上記の画は極端な例であり、実際には馴染ませても硬い生地ですので、完全に足形に合うわけではありません。
それでも、少しでも足に合ったほうが足にぶつかる角が減るので、痛みが出づらいと考えています。
硬さの変化が少ない
最初に硬い状態のまま滑ると、その後何日間か滑ってブーツが柔らかくなったときに、硬さの変化が大きく感じます。
このブーツの硬さの変化の差によって「ヘタりすぎ」と感じることもあるでしょう。
最初に馴染ませておくと、滑り出しと何日間か滑ったあとでの変化が少ないので、大きな感覚の変化を感じることなく滑ることができます。
ブーツにかかる負担が分散する
ブーツを馴染ませずに滑ると、アウター全体が硬い状態のため、一部分に負荷が集中する可能性が考えられます。
硬いものに対して、一部分に負荷が集中すると割れやすくなるとも言えます。
一方で、事前に全体の生地を馴染ませておくと、負荷が分散しやすくなります。
折れ曲がることはあるものの、割れることは防ぎやすくなるとも考えられます。
※使い方や長期使用によっては、割れることはあります。
まとめ
今回は、新品のスノーボードブーツを馴染ませる方法をお伝えしました。
馴染ませたからと言って、全ての問題が解決するわけではありません。
しかし、足に馴染むということは動きやすくもなるということです。
短期間スポーツとしては、かなり重要なポイントでしょう。
硬いブーツの状態を少しでも保ちたいということであれば、無理に馴染ませる必要もないかもしれません。
ただ、硬いことよりフィットすることのほうが大切だとは考えています。
良かったら、ぜひ試してみてください。
また、今回は馴染ませるポイントをお伝えしましたが、履き方によっても感覚は大きく変わります。
次回からは、ブーツの履き方をお伝えしていきます。
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