最近はサマーゲレンデで滑っていますが、このサマーゲレンデで楽しむためにとても重要なことがあります。
それは、エッジです!
サマゲレでは、エッジが命とも言えるほどとても大切な部分であり、エッジが丸まっているとスノーボードが下手になったと錯覚してしまいます。
エッジの角がしっかり立っていないと、サマゲレの楽しさがわからないまま辞めてしまうこともあるでしょう。
今回は、それほど大切なエッジをチューンナップするための道具をご紹介します。
さらに筆者が使っているコスパ最強と考えているファイル(ヤスリ)も紹介しますよ!
スノーボードのエッジの角を立てないとサマゲレは滑れない?
サマゲレでスノーボードをしたいのであれば、エッジの角をしっかりと立てましょう。
エッジの角を立てる理由は、「ブレーキを利かすため」「板がグリップさせるため」です。
ブレーキが利かない状態でスノーボードをするということは、斜度があるところでは立つことも難しいということが言えます。
立つことが難しいということは、滑ることはもっと難しいので転んでしまいます。
さらにターンをするとなると、グリップが利かないのでズレてしまいます。
冬の時期であれば、アイスバーンでも同じことが言えますね。
裏を返せば、エッジをしっかりと研ぐことでブレーキが利いて、ターン中もグリップするので、滑走者の実力を発揮することができるということです。
サマゲレでエッジがどれだけ大切か、よくわかることでしょう。
サマゲレはエッジがすぐ丸くなる?
サマゲレを何回か滑っていると、グリップが利きにくくなる感覚を感じることでしょう。
その原因の多くは、スノーボードやスキーのエッジの角が丸まってくることが原因です。
なぜエッジが丸くなるのかと言いますと、理由はプラスチックのブラシという硬めの素材の上を滑っているからです。
冬の場合は、基本的に雪を圧雪したコースや新雪の上を滑るため、エッジは摩耗しづらいです。
そのため、シーズンが始まる前にチューンナップをしたら、それで問題なく滑ることができます。
そもそも柔らかい状態の雪であれば、エッジが丸まっていても食い込むので問題なく滑れるでしょう。
ただ、雪は柔らかいだけではなく、時には凍ってアイスバーンになることもあります。
このアイスバーンのときに、エッジの真価が問われるわけです。
アイスバーンのときは、エッジが丸まっていてはとてもではないですがカービングターンで攻めることはできません。
エッジが鋭く立っているからこそ、氷を削り、グリップするのです。
そして、氷を削っていくとエッジが摩耗するため、何度も滑っていると丸まっていきます。
このような状態に近いことが、サマゲレでも起きるというわけです。
さらに言いますと、サマゲレのほうがエッジが丸まりやすいです。
というわけで、サマゲレでは定期的にエッジを鋭くしておく必要があり、最高の状態をキープしたいのであれば午前と午後で1回づつエッジを研ぐことがポイントです。
人によっては、日に何度もエッジを研ぐという方もいますね。
それでは、次からエッジチューンナップの道具を紹介していきます。
スノーボードのエッジを研ぐ簡易的な道具
エッジの重要性がわかったところで、研ぐための道具をご紹介していきます。
まず最初にお伝えしておきますと、できることなら本格的な道具を揃えることをおすすめします。
しかし、そこまでお金を掛けたくないという方もいることでしょう。
そこで、ここでは簡易的なエッジシャープナーをご紹介します。
冬に滑るだけで、本格的に滑るわけではないのであれば、簡易的なエッジシャープナーで十分と言えるでしょう。
筆者も最初は簡易的なシャープナーを買って、使っていました。
※画像のシャープナーは、ファイル(ヤスリ)を処分したため外側のみの写真です。
筆者が使ったことのある上記のシャープナーは、ベースエッジとサイドエッジが削れて、
サイドエッジ角度が89度と88度、ベースエッジ角度が1度と0.5度に調節して削れるというものです。
簡易的に削る分には使えました。
しかし、サマゲレを楽しく滑りたいのであれば、このシャープナーだと物足りないです。
無いよりはあったほうが断然良いですが、やはり本格的な道具を揃えたほうが間違いなく楽しめます。
シャープナーの効果を最大源に発揮する「ボーダーカッター」
シャープナーを使う際にファイルを長持ちさせたり、効果を最大化させる道具があります。
それは、ボーダーカッターという道具です。
正直値段が高くて、「何に使うの?」「そんなに大事?」と思われがちな道具ですが、かなり大事な道具です。
このボーダーカッターとは、スキーやスノーボードのサイドウォールやボーダーを削るための道具です。
サイドウォールとは、板の横にある樹脂のことです。
ボーダーとは、エッジとサイドウォールとの境目にある部分です。
このサイドウォールとボーダーは、シャープナーのファイルではほとんど削れません。
そのため、ボーダーカッターが必要になります。
ボーダーカッターについている刃は、硬い素材でできている超硬チップというものを採用しているため、少し特殊にできています。
そして、ここからが重要なことです。
実は、ボーダーカッターを使わずにシャープナーでエッジを削っていくと、サイドウォールやボーダーが邪魔になり、エッジが削れなくなります。
最悪の場合、変に力を入れてしまい、ドンドン角度が悪くなってしまうという悪循環に陥ります。
そして、エッジだけが削れるということは、エッジの持ちも悪いと言えます。
そのため、シャープナーを使う前にボーダーカッターで邪魔なボーダーとサイドウォールを削ることが必要になるわけです。
ちなみに、ファイルで無理にサイドウォールやボーダーを削ろうとすると、ファイルの刃のほうがダメになってしまうのでお気をつけください。
なお、冬に少しだけエッジを削る程度であれば、ボーダーカッターはそこまで必要ないかもしれません。
しかし、サマゲレではエッジを研ぐ回数が多くなるため、用意しておくことをおすすめします。
本格的なスノーボードエッジチューンナップ道具(サマゲレ)
サマゲレでは、サイドエッジのみを削ることが基本になります。
そのため、サイドエッジをチューンナップする道具のリストを書きます。
※サマゲレと括ってますが、冬も同じものを使います。
・ファイル
・サイドエッジガイド
・クランプ
・タオル
ボーダーカッターは、先程お伝えしたのでここの章では割愛します。
それでは、それぞれのアイテムを紹介をしていきます。
エッジを研ぐための道具「ファイル」コスパ最強ファイルも紹介
まずは、エッジを研ぐためのファイルから紹介します。
ファイルとは、金属のヤスリのことで基本的に波目、粗目、中目、細目といった種類があります。
波目ファイルとは、角度を変えるときにエッジを大きく削ることができるファイルです。
※上記の画像の波目ファイルは、半分にして2枚に分けてもらっているため短く加工されています。
使い過ぎるとエッジの消耗が激しいため、通常使用時は他のファイルを使用することをおすすめします。
粗目、中目、細目は、形状が似ており、粗さに違いがあります。
なお、サマゲレで使用するなら、波目か、粗目、もしくは中目のどれか一本あれば十分でしょう。
冬用に使うなら、粗目→中目→細目の順に使ってバリを取ることをおすすめします。
ただ、ファイルをいくつも揃えるとなると値段が高くつきます。
そこで筆者が独断と偏見で、コスパ最強と考えているファイルを紹介します。
それは、北岡ヤスリという会社が出しているスキーファイルです。
上記の画像のファイルは、北岡ヤスリさんのファイルですね。
スキー・スノーボード専用メーカーのものと比べると横幅が少し狭めのファイルですが、使用には全く問題ありません。
このファイルは、専用の他社メーカー品と比較すると、かなりお得な価格です。
そして、ヤスリ専用の会社ということもあり、切れ味が良く、このファイルで研ぐとギンギンにエッジの角が立ちます。
購入する際は、振り込みか代引きになりますが、まとめて購入すると送料が無料になるセットもあるのが嬉しいところです。
さらにセット購入(単品でも?)すると、真鍮ブラシのオマケがつきます。
真鍮ブラシは、ファイルの手入れに重宝するのでとてもありがたいですね。
今の時代、続けていくのも大変ですが、頑張って続けているので、これからも続けていただきたい会社です。
角度を決める「サイドエッジガイド」
もちろんファイルだけでは、エッジは削れません。
角度を決めるファイルの台が必要です。
それが、サイドエッジガイドです。
上記のは、筆者が使っている可変式のガイドです。
付属のプレートをファイルの下に設置することで最大85度まで角度をつけられます。
ただ、初期設定角度が88度なので、スキーに特に向いていると言えるでしょう。
通常のサイドエッジガイドは、一枚一枚で角度が決まっています。
スノーボードなら89度か、88度のどちらか好きなほう一枚あれば十分です。
ガイドにファイルを固定する「クランプ」
筆者が持っているガイドはクランプ無しで固定できるタイプですが、基本的にはクランプが必要になります。
クランプで、ファイルとサイドエッジガイドを挟んで固定します。
※本来は真ん中に棒はありません。
クランプは、ホームセンターや100均で買えます。
水分や汚れを取る「タオル」
サマゲレでは特にですが、研磨する前に水分や汚れをタオルなどで拭くことをおすすめします。
理由は、ファイルのサビ予防やファイルの刃に汚れを詰まらせないためです。
汚れがファイルの刃に詰まると切れ味が悪くなることがあります。
100均でマイクロファイバーのタオルがありますので、用意しておくことをおすすめします。
あると便利な「バイス」
先程のリストに入れていなかったですが、「バイス」という板を固定する台もあると便利です。
板をしっかりと固定することで、チューンナップの効率を上げます。
しかし、筆者はバイスを所持しておりません。
理由は、100均で購入したファイルスタンドとクランプを使ってバイスの代わりにしているからです。
また、サマーゲレンデ次第ですが、場所によってチューンナップができる場所があります。
※画像は、丸沼高原スキー場のチューンナップ台です。
こういった場所を活用できるので、バイスを持っていなくともチューンナップはできます。
家でチューンナップする方は、バイスを持っておくと良いかもしれませんね。
中には、ワックス台と併用して使えるものもありますよ。
オリジナルワックススタンド Green スノーボード・スキー
冬に重宝する!焼き取りや仕上げに使える「ダイヤモンドファイル」
ここからは、冬用に使えるチューンナップ道具を紹介します。
まず、ダイヤモンドファイルという道具から説明していきます。
一般的にダイヤモンドファイルと言えば、包丁を研いだりするのに使われる印象が強いファイルですね。
スキーやスノーボードで使うダイヤモンドファイルは、エッジチューンナップの仕上げに使ったり、エッジの焼きを取るときに使います。
エッジの焼きとは、滑走中に石などを踏んた際に摩擦で硬くなってしまうことです。
エッジに焼きがついてしまうと、ファイルでは削れないのでダイヤモンドファイルが必要になります。
ファイルで削っている感覚がない場合は、焼きが入っているかもしれません。
このようなときに、ダイヤモンドファイルに水をつけてエッジを研ぐことで焼きが取れ、ファイルが通常通り入るようになります。
また、ダイヤモンドファイルはエッジを削るというよりも「研ぐ」というイメージに近いので、エッジの摩耗が少ないのが特徴的です。
冬のちょっとしたエッジ研磨をするぐらいなら、ダイヤモンドファイルを使用するのも良いでしょう。
ただ、ダイヤモンドファイルは値段が高いことがネックですね。
サマゲレでは、少しバリがあるぐらいでも良いので、ダイヤモンドファイルで仕上げなくとも大丈夫と考えています。
使いどころがあるか、ないかを考えて購入を検討しても良いでしょう。
基本的に使わない「ベースエッジガイド」
ベースエッジは、基本的に自分で調整しないことをおすすめします。
と言いますのも、ベースエッジの調整に失敗するとお店でないと修復できないからです。
そのため、ベースエッジのチューンナップは、スキー・スノーボードのチューンナップショップに依頼したほうが良いでしょう。
それでもベースエッジを調整したい方は、ベースエッジガイドという道具をお使いください。
サイドエッジガイド同様に、ベースエッジの角度を決めるガイドです。
こちらの商品も一つごとに角度が決まっているので、調整したい角度のものを購入してください。
なお、サマゲレではベースエッジは基本的には削らないことが多いです。
削るとしてもバリを取るぐらいがほとんどですので、ガイドを使用せずに調整します。
まとめ
今回は、エッジチューンナップをするための道具について触れました。
サマゲレではエッジを研ぐことが頻繁にあるため、筆者はボーダーカッターを用意しておくことをおすすめします。
また、北岡ヤスリさんのスキーヤスリもコスパが良いので、とても使い勝手が良い商品だと思っています。
安くかつ良いものを使いたい方は、ぜひ検討してみてください。
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