スノーボードのヒールサイドカービングターンで思うように板が曲がらなかったり、ターン中にバランスを崩したりする原因の一つが「目線」です。
目線を上手く使うことができていない人は、足元や雪面ばかりを見てしまい、本来進むべき方向へ視線を向けられていないことが多くあります。
ヒールサイドターンで、目線を意識的に進行方向に送ることでターンの安定感が向上し、鋭いカービングターンをやりやすくできます。
ここでは、ヒールサイドターンにおける目線の重要性や具体的な使い方について詳しく解説します。
また、他の人はあまり言ってこなかったと思われる革新的な方法もお伝えします!
○ヒールサイドターンで体を傾けるのが苦手な方
○ヒールサイドターンで体の動きが止まってしまう方
○ヒールサイドターンでズレやすい方
◯カービングターンを練習し始めた方
ヒールサイドカービングターンで目線が重要な理由
人の体は目線が向いた方向へ動きやすい性質があります。
例えば、歩くときに前を見ずに横を見ながら歩くとゆっくり歩いてしまったり、前に進む力が分散してしまいます。
歩く方向と目線が一致すると、スムーズに速く、力強く歩くこともできます。
そのため、スノーボードでも目線が進行方向に向いていると、脳の認識の仕方と筋肉の力の働き方に影響し、力を進行方向に変えられて、滑りやすく感じやすいのです。
初心者の横滑りと斜滑降の関係も同じことが言えます。
カービングターンの場合、目線を進行方向に向けることで上半身がスムーズに連動し、板のターン軌道に合わせていきやすくなります。
反対に足元を見たり、目線が下がったりすると視野の確保ができないことと、滑走時の雪面が速く見えることで、体の動きが遅れてしまったり、固まってしまうことが起こりやすいのです。
その結果、体の傾く動きを止めてしまい板が立たず、ズレの多いターンになってしまうことが多いんです。
ただし、カービングターンに体が慣れて、雪面に近づくように傾くことができる技術がある方は、目線が止まっていても滑ることができますのでこの限りではありません。
ヒールサイドターンが苦手な方にとっては、特に進行方向が見えづらいため、目線を意識することはとてもおすすめの練習方法です。
革新的なヒールサイドターンの目線の送り方
早速、革新的と言っている【目線の送り方】をお伝えします。
それは、レギュラー(左足が前)の場合、【右目で見る】ということです。
グーフィー(右足が前)の場合は、反対ですので【左目で見る】ことになります。
※ここから先は、レギュラーを基準に書いていきますので、グーフィーの方は反対で想像してみてください。
また、厳密に言いますと、目線が進行方向に向ければいいのではありません。
【顔の向きを進む方向へ向けること】が大切です。
目線だけですと、目を左右にキョロキョロとさせることができてしまいます。
これが、滑走者本人は目線を送っているつまりでも、他者からは目線が止まっていると判断される理由なんです。
そのため、顔を進行方向へ向けることが大事で、顔を動かすためにも右目で見ることがポイントになってくるんです。
顔を進行方向へ向けることで、上半身の動きが動きやすくなります。
さらに顔が動くということは、板の立ちに合わせて頭含めた軸が雪面方向に傾きやすくなるということです。
ここで革新的な方法の【右目で見る】ということに戻ります。
間違えないでほしいのは、左目閉じるということではありません。
また、利き目が右か左かという話でもありません。
あくまで右目で見る意識をするということです。
その場でもできるので試してみてほしいのですが、
①顔の左に左手を上げてみてください。
②その左手を左目で見てみると、顔の動きは少しだけになるかと思います。
③しかし、右目で左手が見えるまで意識してみると、顔は大きく左に向くかと思います。
ここでわかるかと思いますが、ヒールサイドのカービングターン中も右目で見るようにすると顔は進行方向へ向けやすくなるということです。
そして、右目で見るようにすると、顔が大きく動くので、頭の重さの効果で体の傾きも同時に取りやすくなるということです。
ヒールサイドのカービングターンの目線の目標物
実際のヒールサイドのカービングターンでの目線のおすすめの練習方法を書きます。
ヒールサイドターンのときに目印を設定する方法です。
コース上の自分の背中側にある看板や木、ポール、リフトなどを目標物として設定し、それを右目で見る意識でターンを行います。
そして、実際に顔の向きがどうなっているのかを確認する意味で、動画撮影をしてみることをおすすめします。
体感できているのももちろん大切ですが、自分を客観視することで本当に動きが足りているのか、タイミングが合っているのかなどがわかってきます。
客観的に確認することで改善点を発見しやすくなりますので、チャンスがあれば動画撮影をしてもらいましょう。
足元ではなくターンの出口を見る
初心者から中級者によく見られるのが、ボードや雪面を見ながら滑るクセです。
しかし、カービングターンでは現在の位置ではなく、これから向かう場所を見ることが大切になっていきます。
ヒールサイドターン中は、ターンの出口や次に進みたいラインへ視線を向けましょう。
目線を先へ送ることで身体全体が自然にターン方向へ向き、ボードもスムーズに回りやすくなります。
また、先の状況を把握できるため安全面でもメリットがあります。
目線と上半身の向きを連動させる
ヒールサイドのカービングターンでは目線だけを動かしても十分な効果は得られないことがあります。
何度も書くようですが、目線はキョロキョロ動かせて、必要な顔の動きがついてこないことがあるからです。
右目で見ることで、目線と顔を動かせるようになります。
その顔の動きに合わせて、同時に上半身の向きもターン方向へ適度に向けていきます。
適度と書きましたが、人によって可動域が異なりますので、不特定多数にこのくらいって伝えるのは難しいので正確に伝えられずすみません。
気をつけるのは、回せば良いということではありません。
上半身を回し過ぎると、体がねじれてしまい、その動きが板に伝わってズレてしまうことがあります。
ここは【強さ】と【タイミング】も関係するので難しいですが、もともと上半身を前に向けるのが苦手な場合は練習として大きく動かしてワンターンをしてみるのも一つの練習方法です。
動けるようになれば、逆にやり過ぎずに適度に抑えてタイミングを合わせてスムーズにターンしていくと板の流れが良くなります。
あくまで肩を無理に開き過ぎずに自然な動きを意識してみてください。
カービングターン中の目線の高さ
目線は下を見過ぎずに顔を上げましょう。
もし、下を右目で見ることに余計に下に顔を向けてしまいます。
頭が前のめりになってポジションが前に乗り過ぎふデメリットも起こる可能性があります。
まったく雪面状況を見ないという訳ではなく、あくまで周りの視野も確保できるぐらいの高さにしてください。
衝突を避ける意味でも大切です。
また、目線が遠くなるほど余裕を持ってターンを組み立てられるようになります。
ヒールサイドカービングで目線を意識するとターンが変わる
ヒールサイドカービングターンの上達にはエッジングや荷重はもちろん大切です。
ですが、目線の使い方も人によってはとても効果の感じるポイントになります。
右目で見る意識をすることで顔を進行方向へ向けること、足元ではなく顔を上げること、目標物を設定して意識的に見るようにすることを意識するだけでターンの切れや体の傾き方が変わってきます。
もしヒールサイドターンで思うようにカービングができない場合は、目線を見直してみても良いかもしれません。
より滑らかで切れ味のあるカービングターンが実現できる可能性がありますよ!

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