サマーゲレンデに行ったことのない方は、どんな服装で行けばいいのか疑問に思うかと思います。
冬にはウェアがあるように、夏にも決まった服装があるのでしょうか。
このような疑問を解消するために、サマーゲレンデの服装に迫っていきます。
服装を間違うと、最悪の場合「禁止事項に該当する」ということもありますので、事前にリサーチしておきましょう。
サマーゲレンデの服装は長袖、長ズボンが鉄則
サマーゲレンデは、雪と違い、プラスチックのブラシの上を板で滑走します。
サマーゲレンデのことを調べたことのある方なら、プラスチックのブラシの上を滑ること自体は知っている方も多くいることでしょう。
しかし、このプラスチックのブラシの硬さは実際に触ってみないとわからないですよね。
ブラシの硬さは、例えるのであればペットボトルのキャップの蓋ぐらいの硬さはあります。
ブラシの種類によっては、さらに硬いかもしれません。
そのくらいの強度のものが無数に毛先として存在すると思うと、痛そうですよね。
実際に転倒すると「痛い」です。
ただ、この痛さも「肌が出ている」のと「出ていない」とで、大きく違います。
肌が出ている場合は、転倒してブラシに肌を擦ることで皮が剥けてしまうこともあります。
しかし、長袖、長ズボンを着ておくことで、肌に直接触れないので、擦れる際にダメージを軽減してくれることもあります。
ちなみにウィングヒルズ白鳥リゾートでは、「ひじ・ひざパッドなしでの半袖、半ズボンの滑走は禁止」としています。
このようにスキー場によっては、禁止事項に該当してしまう可能性がありますので、長袖、長ズボンを用意するようにしましょう。
どんな素材の服装で滑っているの?
実際に滑っている方の服装がどんなものか、気になりますよね。
正直言って決まりがないため、本当に様々です。
どのような服装を着ていても、周りの人にあまり見られていないことが多いため、そこまで気にしなくともいいでしょう。
ただ、「スウェット」で滑るような方はあまり見かけません。
動きやすくとも、サマーゲレンデは結構な量の水を散水しているので、濡れて重くなってしまいます。
このことから、水を吸い込みやすい素材は好まれないのでしょう。
よく見るのは、ポリエステル素材の服装を着ている方々です。
撥水性や防水性のある服装を着ている方が多いですね。
※私の服装イメージ画像
上記の服装は、撥水性のある上下の服装とプロテクターです。
スキーヤーの中には、薄手のロングインナーを上下に着て、その上に半袖、短パンを着ている方を見ます。
スキーの場合、転倒しにくいこともあり、このように薄着でも問題ないのでしょう。
ただ、スノーボードの場合は、よく転びます。
上級者でも気を抜くと転倒することもあるほどです。
そのため、スノーボードをする方の服装は、「多少強度があり動きやすく、防水性のある服装」が良いでしょう。
暑いかもしれませんが、怪我をするよりは良いです。
ただ、冬と同じスノーボードウェアを着ることを考えている方はお気をつけください。
上着をスノーボードウェアにしてしまうと、暑すぎて脱水症状になってしまう可能性があります。
パンツであれば、強度を考えてウェアを着ている方もいますので分厚いものでなければ問題はないと考えています。
ちなみに私がサマーゲレンデ用の服を購入しているお店は、「ワークマン」です。
ワークマンの商品は、性能が良いのにとても価格も安く売っています。
軽く性能について触れておきますと、「耐水性:10,000mm」「浸透度:5,000g/m 24h」の性能で【2,000円】程度で購入できるものもあります。
この数値は、ウェアとほぼ変わらない性能ということです。
更に動きやすさも考慮しており、なかには「ストレッチ性」も考えられている商品もあります。
※上記のページは、私が実際に使用したことのある商品のページです。
ただ、少しだけ熱が逃げづらくも感じますが、強度がとても素晴らしいので、破れにくく満足しています。
他にはカインズホームなどホームセンターで取り扱われている防水性のある服なども、購入に悩んだことがあります。
また、ジャージでも問題はありませんので、わざわざ購入せずに手持ちのもので用意するのも良いでしょう。
アウターに関しては、このような「防水性のある服装」をおすすめしますが、なければトレーナーやパーカーなどで大丈夫です。
肌の露出をしていなければ問題はありません。
また、インナーに関しては、速乾性のある服装を着ることをおすすめします。
先程記載したように、サマーゲレンデは水を散水しています。
また、外気の気温も高くなるので、汗もかくでしょう。
速乾性のあるインナーを着ておくことで、多少は快適になります。
サマーゲレンデでカッパを着るのはどうなの?
カッパは、種類にもよりますが、薄い簡易的なものはおすすめしません。
このように薄い生地質のカッパは、転倒するとすぐに破けてしまいます。
カッパの区分でも、強度のあるヤッケなどであれば性能に問題はないかと思います。
スノーボードの場合は転倒を伴うため、薄いカッパは回数使うことができませんので、カッパよりも防水性のある服装を最初から用意しておく方が経済的に良いかと思います。
服装だけじゃない!プロテクターも大切
服装が決まったら、滑れるわけではありません。
服装と合わせて用意すべきものがあります。
それは、「プロテクター」です。
スキー場の中には、無料で貸し出ししているところもありますので、忘れても貸してもらえるかもしれません。
しかし、数に限りがありますので、お気をつけください。
怪我防止にもつながりますよ。
※実際に私が持って行っている服装とプロテクター(これにプラスで自作のハンドプロテクターがある)
必ず用意する必要があるプロテクターは、「ひじ」「ひざ」のプロテクターです。
上記の商品は、値段が安く手を出しやすい商品ですので、ぜひチェックしてみてください。
そのほかに一緒に用意することをおすすめするのは、「手首」「ヒップ」「上半身」「頭部」です。
手首のプロテクターは、あまり使われにくいプロテクターですが、意外にあると安心できます。
私は、手首のプロテクターの代わりに自作のハンドプロテクターを使っています。
転倒するときに硬いブラシを直接手で触ると考えると、痛そうですよね。
実際に痛いです。
手首のプロテクターをつけておけば、直接ブラシを触ることを少しでも緩和できるので、痛い思いをせずに済みやすいでしょう。
また、ヒップパッドに関しては、スケートボード用などもありますが、スノーボードで使っているものでも問題ありません。
冬に使っているものをそのまま使うのはもったいないので、中古品やネットで安いものを購入することをおすすめします。
私は、オフハウスで500円程度で購入したものを使用しています。
また、上半身のプロテクターに関しては、なくとも問題ありません。
ただ、派手に転んだときのためにあると安心です。
トリックや攻めたカービングターンなどをするのであれば、用意しておきたいプロテクターです。
※私は熱いときは脱いでいますが、上半身のプロテクターだけを着て撥水パーカーを脱いで滑っていることもあります。
頭部に使うプロテクターは、ヘルメットです。
冬に使っているものがある場合は、そのまま使っても問題ありません。
新しく購入するのであれば、夏用のものの方が軽くておすすめです。
そして、ヘルメットをかぶるのであれば、下にキャップをかぶることをおすすめします。
ヘルメットがズレるのを防止してくれるだけではなく、まぶしさも多少軽減できます。
見た目もちょっとカッコ良くなりますよ。
サマーゲレンデではミトングローブは必須
サマーゲレンデでは、グローブの着用は必須です。
そのなかでも、ミトンタイプのグローブを強くおすすめします。
スノーボード snj-62 ミトングローブ 中綿入り 防水 撥水加工
なぜミトングローブをおすすめするのか、と言いますと「指が独立して動かない」からです。
サマーゲレンデのブラシは形が特殊で、くぼみがあります。
そのくぼみに指が入ってしまうと、最悪骨折してしまいます。
私は実際に薬指が骨折したことがあります。
このようなことがないようにミトングローブを使うことをおすすめします。
※自作ハンドプロテクター
ちなみに私が使用しているミトングローブ兼、ハンドプロテクターです。
自作のため、形はかっこ悪いですが、このハンドプロテクターをつけておくと手を怪我することはほとんどありません。
なお、ゴム手袋を使うのは避けてください。
ゴム手袋をつけて転倒してしまうと、ゴムがブラシとの摩擦を強くして、滑走している体と離れるようにして「脱臼」なんてことにもなってしまいます。
サマーゲレンデでは、手の怪我がとても多いので、ミトングローブの用意を忘れないようにしましょう。
スポーツサングラスとゴーグルどっちがいい?
「スポーツサングラスとゴーグルどっちがいいの?」と悩む方も意外に多くいます。
正直、どちらでも好きな方を使って問題ありません。
なかには、どちらも使わないという方も多くいます。
私はゴーグルをつけることがありますが、ゴーグルは自分の汗で曇ってしまうことがあります。
そのため、使うのであればスポーツサングラスが良いかもしれません。
ただ、激しく動く可能性がある場合は、ゴーグルにするのが良いかもしれません。
サマーゲレンデは着替えが必要
サマーゲレンデは散水が多く、夏ということもあり、汗を多くかきます。
そのため、着替えが必要になります。
サマーゲレンデの施設によっては、温泉施設のあるところもあります。
また、大体は更衣室もありますので、そこで着替えることもできるでしょう。
また、汗を多くかくことから、タオルも用意しておきたいですね。
滑っている最中は散水しているため気になりづらく、またタオルを持ったまま滑走ができないため、使う場面は限られます。
しかし、休憩中にさっぱりとするためにも用意しておきたいところと言えるでしょう。
他には水分をしっかりと補給したいですね。
服装が長袖、長ズボンと暑苦しいため、汗を多くかきます。
そのため、熱中症や脱水症状にもなりやすいのです。
こまめに水分を補給するように心がけてくださいね。
まとめ
サマーゲレンデの服装は、冬のようにウェアを着ることが常識というようなものはありません。
しかし、プロテクターをつけるのは、一般的とも言えます。
特にスノーボードをする場合は、スキーよりも転倒のリスクは高いです。
そのため、スキーヤーの服装を参考にするよりもスノーボーダーの服装を参考にすることをおすすめします。
今回の内容をまとめますと、
・アウターは長袖、長ズボンで防水性のある動きやすいもの
・ひじ・ひざのプロテクターは必須
・できることなら、手首、ヒップ、上半身、頭部のプロテクターも装備
・ミトングローブは必須
・スポーツサングラスとゴーグルはどちらでも良い
ということです。
一から服装を揃えるのであれば、一度ワークマンに行ってみることをおすすめしますよ。
用意するべきものを理解したら、実際に行くサマーゲレンデをリサーチしてみてください。
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